うまくいかないとき、つい「あの人が」「状況が」と思ってしまう。——それは、人として、とても自然なことです。責める必要は、ありません。

今日お伝えするのは、自分を責める話ではありません。“自分の側”を見ると、動かせる力が、戻ってくる——そんな、希望の話です。

私が、悔しさでいっぱいになった日

以前、講座のお客様に、こう言われたことがあります。

「話を、聞いてもらえてない気がする」

結果も出て、一生懸命フォローしていたつもりでした。だから正直、——私は、悔しさで、いっぱいになりました。「こんなにやっているのに」と。

でも、少し落ち着いて、問いの矛先を、そっと自分に向けてみたのです。「私の関わり方が、一方的だったのでは?」「聞きたいことだけを、聞いていたのでは?」——すると、同じ出来事が、まるで違って見えました。責めるためではなく、次にできることが、いくつも浮かんできたのです。

「他責を自責に」=自分を責めることではない

これを、「他責を自責に」といいます。でも、いちばん大切なのは、ここです。

自責とは、自分を責めることではない。
“自分から始められること”を、見るということ。

他人や状況のせいにしている間は——気持ちは少し楽でも、現実は、何も動きません。変えられるのは、相手ではないからです。でも、「私から、何ができる?」に切り替えた瞬間、できることが、たくさん見えてくる。これは、自分を責めることの正反対——自分の手に、変えられる力を取り戻すことです。

📖 用語解説 「自責」を、自罰にしない

✗ 自罰=「私が悪い、私はダメだ」と、自分を裁いて、そこで止まる。

◎ 自責(本来の意味)=「私から、何ができる?」と、動かせる一点を探す。同じ”自分に向ける”でも、裁くのか、力を取り戻すのか——向きが、正反対です。

起きた出来事を、”自己要求”の視点で見る

起きてしまった出来事は、変えられません。でも、その出来事を「自分から、何を要求(改善)できるか」という視点で見るだけで、景色が変わります。相手を責める景色から、自分が動ける景色へ。

——だからこれは、あなたを追い込む原理ではありません。あなたに、力を返す原理です。

今日の、具体的な一歩

最近、「あの人が」「状況が」と感じた出来事を、ひとつ思い浮かべてください。そして、そっと問いを向け替えます。

「この状況で、”私から”始められることは、何が一つある?」

自分を責めるためではありません。動かせる一点を、取り戻すためです。ひとつでも見つかれば、あなたはもう、被害者ではなく、変えていく人です。——見つからない日は、それでも大丈夫。問おうとしたこと自体が、力です。

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