起業の不安が消えないあなたへ——「ブレーキ」と「ガラスの蓋」の正体
起業したい。でも、不安が消えない。
「失敗したら、どうしよう」「私に、できるだろうか」——その気持ちが、足を止めていませんか。
じつは、その不安には、正体があります。二つの角度から、ほどいていきましょう。
「ブレーキ」は、取り除くのでなく、管理する
何かを手に入れたいと思うほど、同じ強さで、ブレーキをかける自分が出てきます。「失敗したら、恥ずかしい」「確実にうまくいくところまで待とう」。——これが、ブレーキです。
じつは私自身、自分がブレーキをかけていることに、長いあいだ気づけませんでした。「うまくいく保証があるところまでは頑張る」——そう言い訳して、いつも自分で、限界を設けていたのです。
あるとき、経営を学んだ師に、それを指摘されました。心を見透かされたようで、ゾワッとしました。でも、同時に——嬉しかった。「だから途中で諦めたことがあったのか」と、腑に落ちたのです。
一人では、自分の蓋には、なかなか気づけません。私の可能性を、私以上に信じてくれる”第三者”に、私は救われました。
そして、学んだのは、こうでした。ブレーキは、取り除くものじゃない。理解して、取り扱うもの。あるものは、ある。その正体を見極めて、扱えるようになる。上手にブレーキを扱える人ほど、安心して、アクセルを踏めます。
あなたの跳躍力を止める「ガラスの蓋」
ノミの話を、ご存じですか。ノミは小さいのに、30cmも跳びます。そのノミを瓶に入れ、ガラスの蓋をする。すると、跳ぶたびに蓋にぶつかって、落ちる。これを繰り返すと——
蓋を外しても、もう、蓋の高さまでしか跳ばなくなる。
本当は外に出られる力があるのに、「これくらい」と、学習してしまう。人も、同じです。固定観念、過去の経験、人の目——それが、あなたのガラスの蓋。
私の場合は、「母が、どう思うか」で、決定を、人に委ねていました。蓋は、呼吸のように同化していて、なかなか自分では気づけないのです。
不安は、消せない。でも“種類”に分ければ、小さくなる
もう一つ、お伝えしたいことがあります。起業の不安は、消そうとするほど、大きく見えます。不安を見ようとすると、視界が不安ばかりになる。だから、消すのではなく——“種類”に分けてみてください。
「お金は足りるか」(金銭の不安)。「この先どうなるか」(将来の不安)。「相談できる人がいない」(人脈の不安)。そうやって切り分けると、一つのかたまりだった漠然が、手のつけられる具体に変わります。金銭なら、いくらあれば動けるかを数える。人脈なら、まず一人に会いに行く。一歩ずつ、小さく準備できる形になる。
そして——踏み出せないほどの不安があるのは、あなたが本気だからです。どうでもいいことに、人は不安になりません。不安は、当たり前。それは、あなたが大切なものへ向かっている証拠なのです。
今日の、具体的な一歩
紙に、書き出してみてください。
「私にとっての”ガラスの蓋”は、何だろう?」
「◯◯だから、無理」——その”◯◯”が、蓋かもしれません。正体が見えた蓋は、もう、あなたを止められません。不安は消さなくていい。知って、手綱を握る。それが、前に進む人のやり方です。
「失敗したらどうしよう」への、いちばん実務的な答えはこちらです。
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