📎 この記事は、教科書『使命給起業』の 「種は”長くやってきたこと”にある」の章 を補足する参考記事です。

「起業してみたいけれど、私には、売れるものがない」。
——その言葉を、私は何度も、聞いてきました。そして、かつての私自身も、そう思っていました。

でも、いま、肩を並べて言えることがあります。
あなたが歩いてきた人生そのものが、もう”売れる種”を抱えているのだと。
それを、これから、私の回り道の話とともにお伝えさせてください。

私も、”稼いだ額”を追いかけて、回り道をした

起業したばかりのころの私は、自分の価値を、たった一つのものさしで測っていました。
「いくら稼いだか」。それが、そのまま自分の評価だと信じていたのです。

私は起業当初、Web制作の請負でした。
ありがたいことに、注文は、たくさん来ました。依頼をこなせば、お金は入ってくる。数字は伸びる。——ここまでは、よかったのです。

けれど、気づけば私は、休みのない毎日を走っていました。
ぜんぶ、自分の手で回していたから、案件が増えるほど、体が空かなくなる。
いつのまにか、”一人ブラック企業”になっていたのです。このやり方では、続けられない——そう、体のほうが先に、悲鳴をあげていました。

まわりの人と自分を比べては、「あの人はもっとできている」と落ち込む。
認められたい、という気持ちばかりが空回りして、稼いでいるはずなのに、じわじわと削れていく。
お金は手の中にあるのに、心のほうは、空っぽでした。
——あのころの疲れは、私にも、いまも思い出せます。だから、もし似た場所にいる人がいたら、責めたい気持ちなんて、まったくありません。私も、ただ、苦しかったのです。

点と点が、線になった——あの気づき

転機は静かにやってきました。どうも苦しいと思って、ビジネスの師匠に相談したとき、”心を学ぶこと”を伝えていただきました。
なんのことか、まったくわからなかった。ビジネスを今を超えてより加速させたいのに、なんで心を学ぶの? ── ぜんぜん繋がりませんでした。

けれど、あとになって分かります。
その”心を学ぶ”がくれたのは、売り方のノウハウではなく、“心の構造”への理解でした。

人の心は「自(じ)=本質のわたし」と「己(こ)=結果や評価で移ろう自我」に分けられる──そう教わりました。(”自と己”の詳しくは、教科書のこの章に譲ります。
自己肯定感が低くても起業していい|「自」と「己」を分ける

そして、いちばん驚いたのはここ。
今この現象が起きているのは、私の”心”だった、ということ。

数字ばかりを追いかけていたけれど、数字は”結果”にすぎなかった。
消耗している現実は、ぜんぶ、私の”心”(内側)から起きていた──。
えーーー、嘘みたい。最初は、そう思いました。

ある日、ふと気づいたのです。
この消耗する働き方を、誰かに強いられたわけではなく、私が自分で選んでいたのだ、と。
「稼いだ額=私の価値」という物語も、比べて落ち込む癖も、全部、自分が握りしめていたものでした。

それに気づいてから、私は問いを、もういちど自分の内側へ戻しました。
「本当は、何のために働きたいんだっけ」。使命の軸へ、そっと帰っていったのです。

そのとき、はじめて線がつながりました。
回り道も、劣等感も、Web制作で稼いだ日々も、心の構造を学んだことも——ばらばらの点だと思っていたものが、ぜんぶ、いまの私の”渡せるもの”になっていた
私がいちばん長く向き合ってきたのは、ほかでもない、私自身の経験でした。それが、使命給起業という形になっていったのです。

この「種は、いちばん長くやってきたことの中にある」という考えの”幹”は、教科書のこちらに書きました。
起業したいけど売るものがない|種は”いちばん長くやってきたこと”にある

あなたの経験は、”事実”のままでは種にならない

ここで、大事なことをひとつ。
過去を振り返るとき、多くの場合、私たちは「出来事」だけを思い出して、終わってしまいます。
——でも、種になるのは、出来事そのものではありません。

たとえば、「幼少期のあの日、母から言われた、あの一言」。
そこで思い出してほしいのは、その出来事から、自分が何を感じたかのほうです。

このとき、「でも、母も大変だったから」「仕方がなかったんだ」という解釈は、いったん脇に置いてください。
他人の視点で上書きすると、あなたの本当の気持ちが、見えなくなってしまうから。
大切なのは、あのとき、私はどうだったのか。それだけです。

「あのとき、こう感じた。だから、いまの私はこう生きている」——そう、感じたことをつなげたとき、はじめて、人に渡せる種になります。

📖 用語解説 「体験を、経験に昇華させる」とは

体験(=事実)は、「何が起きたか」。起こった出来事の記録です。それだけでは、まだ誰の役にも立ちません。

経験(=意味)は、「そこから何を感じ、何を受け取ったか」。
体験に、自分だけの気づきが結びついたとき、それは”経験”になります。——人が心を寄せるのは、事実の羅列ではなく、この意味のほうです。

図解:あなたの人生を、棚卸ししてみる

では、どこを掘ればいいのか。
特別な出来事を、探さなくて大丈夫です。あなたが確かに生きてきた、この順番をたどるだけでいい。

事実を、経験に変えていく

時期 事実(何が起きたか) 気づき(どう感じたか)
幼少期 起こった出来事・言われた一言 そのとき、私はどう感じた?
小・中学校 夢中になったこと・傷ついたこと そこから何を大事にした?
高校・大学 選んだ道・逃げた場面 なぜ、それを選んだ?
社会人 続けた仕事・つまずいた経験 何を乗り越え、何を得た?

※ 左の列だけで止めない。右の列まで書いて、はじめて”種”になります

この右の列こそが、あなたにしか語れないもの。
まずは、書き出して、並べてみること。それが最初の一歩です。

自分に向き合う時間は、正直、しんどいです。だから、途中で手を止めたくなる。
その気持ちも、痛いほど分かります。
それでも——ここを一緒にくぐり抜けた先に、あなたの輝きが待っています。私は、それを何度も、隣で見てきました。言葉にならないくらい、尊い瞬間です。

今日の、具体的な一歩

【今日の一歩】

紙でも、スマホのメモでもかまいません。
まずは、一つの時期だけでいいので、こう書き出してみてください。

① その時期に起きた出来事を、ひとつ。(事実)
② そのとき、私はどう感じたか。(気づき)

②は、他人の事情で上書きせず、「私は、どうだったか」だけを、正直に。
——その一行が、あなたの”売れる種”の、最初のひとつです。

あなたには、売れるものがない——のではありません。
まだ、掘り起こしていないだけ。
——あなたが生きてきた時間は、一日たりとも、無駄ではありませんでした。その全部が、これから、誰かの光になっていきます。

誰かのお役に立てますように。

FREE | 3分でわかる

「私は今、どこにいる?」

〜 現在位置を知ることは自由への切符〜

「もっとサービスを届けられそう。
次の一手はどうしたらいい?」
——まずは現在位置を知ることから。

✔ もっとできると思うが、何から始めたらいいのか
✔ ステージを上げる次の一手を探している
✔ どうも最近伸び悩んでいるな…

起業には5つのステージがあり、ステージが違えば“詰まる場所”も、次の一歩も変わります。7つの質問に答えるだけで、今のあなたの位置と、次にやるべきことが見えてきます。

▶ 今すぐ無料で診断する(3分)

選択肢を選ぶだけ・登録無料・いつでも解除できます
診断後は、あなたのステージに合った“ステップメール”もお届けします。