起業の本当の資産は”つながり”──一文無しになっても、助けてくれる人はいるか
通帳の数字を見て、ほっとする。
——その気持ち、私にもよく分かります。
でも、あるとき教わったのです。
稼いだ額は、じつは、いちばんの資産ではないのだと。
本当の資産は、一文無しになったときに見える
お金の朝活をしていた、ある朝のことでした。
画面の向こうに参加者のみなさんの顔が見えた瞬間、私は、自分でも驚くくらい、ほっとしていました。
「会えると、安心する」。
人とのつながりほど、安心をくれるものはないなと、しみじみ感じた朝でした。
そのとき、心に響いていた言葉があります。
私が尊敬する、ある女性経営者の方が、教えてくださった言葉です。
「今、稼いでいる額よりも——
一文無しになったとき、助けてくれる人がどれだけいるか。
そのつながりを、大事にしなさい」
── 私が尊敬する、ある女性経営者の言葉
お金は、めぐるもの。増えるときもあれば、ゼロになるときもある。
けれど、「この人のためなら」と手を差し伸べてくれる人は、通帳がゼロになっても、消えません。
むしろ、いちばん苦しいときにこそ、静かに現れてくれる。
——それが、本当の資産なのだと思うのです。
「つながり」は、”応援される自分”の結果です
では、そのつながりは、どうやって育つのでしょう。
ここが、この話の”幹”につながります。
つながりは、名刺を配って増やす「人脈」とは、少し違います。
一文無しになっても助けたいと思われるのは、あなたが”応援される自分”でいるときです。
スペックの高さでも、稼いだ額でもなく、その人の在り方に、人は心を寄せて集まる。
この考えの幹は、教科書のこちらに書きました。
▸ 優秀だから成功するのではない──「応援される自分」が先
つまり、「応援される自分」でいることが先。つながりは、その結果として、あとからめぐってくる。順番は、いつもこちらです。
📖 用語解説 ここでいう「つながり」とは
ここでの「つながり」は、いわゆる「人脈」——名刺の枚数や、得か損かで選ぶ取引相手——とは、別のものです。
見返りがなくても、「この人のためなら」と、そっと手が動いてしまう関係。数ではなく、深さで測るもの。
——だから、稼ぐ前に、いえ、一文無しになっても、育てておけるのです。
フロー(稼ぐ額)と、ストック(つながり)
お金の話でよく使われる、フローとストックという言葉を借りて、整理してみます。
どちらを、資産として積むか
| 稼いだ額(フロー) | つながり(ストック) |
|---|---|
| 増えるが、減りもする | 積み重なり、消えにくい |
| ゼロになると、何も残らない | ゼロのときこそ、支えてくれる |
| 額で測れる | 在り方から、育つ |
※ フローを否定するのではありません。「フローだけを資産だと思い込む」のを、やめるだけ
稼ぐことは、大切です。
ただ、それ”だけ”を資産だと思っていると、ゼロになった瞬間に、足元が抜けてしまう。
だから私は、日々、地道に。
こちらから諦めず、一人ひとりとの対話を、粘り強く重ねていきたいと思っています。
今日の、具体的な一歩
【今日の一歩】
紙でも、スマホのメモでもかまいません。
こう、自分に問いかけてみてください。
「もし今、一文無しになったら——
迷わず助けてくれそうな人は、誰だろう」
顔が浮かんだ人の名前を、書き出してみます。
そして今日、その中の一人に、見返りを求めない一言を送ってみてください。「元気にしてる?」でも、「あのとき、ありがとう」でも。
——つながりは、そんな地味な一通から、静かに厚くなっていきます。
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稼いだ額は、増えたり減ったりします。
でも、あなたが誰かを大切にしてきた時間は、消えません。
——その積み重ねが、いちばん遠くまで、あなたを支えてくれます。
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