学び続けている。セミナーにも出た。ノウハウのメモも、たくさん溜まった。
——なのに、ステージが変わらない。

もし心当たりがあるなら、足りないのは情報量ではありません。集めているものが、“答え”ばかりになっているのかもしれません。

私自身が、そうでした。まず、打ちのめされた日の話をさせてください。

私が「打ちのめされた」日

2020年の夏。私は、経営塾の初回オリエンテーションに参加しました。

家族の夕飯にカレーを作り、授乳中だった末っ子は、実家の母にお願いして。期待と不安が入り混じった気持ちで、4時間の授業に臨みました。

終わったあとの感想は、ひとことです。

——打ちのめされました。

自分が経営を理解するには、あまりにも教養が足りなさすぎると痛感したからです。

それまでの私は、「どんな方法でお客様を集めるのか」「どんな発信をすればいいのか」——そういう”やり方”にばかりアンテナを張っていました。だから、まったく違う畑に飛び込んだような感覚があって、ただ愕然としたのです。

経営とは、「人間について知ること」だった

そこで教わったのは、こういうことでした。

経営とは、ビジネスの仕組みを作ることではない。ビジネスが人の営みである以上、人間について知ることだ——と。

なるほど、と思いました。だから、宗教や歴史が要るのです。人の営みそのものである宗教や歴史は、経営を考えるうえで、絶対に欠かせないものだったのです。

集客の”やり方”をいくら集めても届かない場所が、そこにありました。

教養とは、「問いを立てる力」のこと

📖 用語解説 「教養(リベラルアーツ)」とは?

古代ギリシャで生まれた概念で、人間を束縛から解放し、自由に生きる力を身につけるための学問のことです。

大事なのは——教養を身につける意義は、たくさんの知識を持つことではないということ。
現状から、自分で”問い”を立てる力を養うことにあります。

昭和・平成には、生き方のテンプレートがありました。いい高校、いい大学、いい就職先。でも今は——生き方に、正解がない時代です。

正解がないなら、私たちがやることは、ひとつしかありません。

自分で問いを立てて、試行錯誤の末に、自分で答えを見つけていく。

教養とは、その試行錯誤を支える土台です。必要なのは、ひとつの専門知識ではありません。人間についての、多角的な知識と視点。そして「今までこうだったから」という既存の枠から、自分を解放していくことです。

あのオリエンテーションで、私がはっきり受け取ったのは、この2つでした。

● これからの時代は、教養を身につける人と、身につけない人で二極化する

● 教養がなければ、そもそも人間社会の原理原則に則ったビジネスは無理

「質問をやめなさい」と言われた、ドイツ人の話

その日の懇親会で、私はひとつ、どうしても解けない疑問を持っていました。学ぶべき教養の中に「物理」があったのです。

(なぜ、経営に物理が必要なんだろう?)

わからなかった私は、経営を学んだ師に、その場で尋ねました。返ってきたのは、こういう言葉でした。

「そこが、あなたのネックになる。自分を満たして」

正直、意味がわかりませんでした。もっと正直に言えば——ショックでした。まさか、そんな答えが返ってくるとは思わなかったからです。かなり、凹みました。

その後、知人にすすめられた一冊で、ようやく意味がわかりました。オイゲン・ヘリゲル著『弓と禅』——ドイツ人であるヘリゲルが、日本で弓道を習った日々の記録です。

印象的なのは、こんな場面でした。

なぜ的に当たらないのかわからない。ヘリゲルは、師匠に質問します。
返ってきたのは——「質問をやめなさい」「考えるのをやめなさい」。

それでも質問を続けるヘリゲルは、ついに破門されそうになります。

質問するのではなく、まず受け入れて、やってみよ。すると、自然にわかる日がくる。——師匠が伝えたかったのは、それでした。

読み終えて、気づきました。私は、まさにこのヘリゲルそのものだったと。

質問が悪いのではない。”在り方”だった

誤解しないでください。質問したこと自体が、悪かったのではありません。

問題だったのは——「YES/NOの答え」を、すぐに人に求めようとする在り方のほうでした。

必要だったのは、まず全部を受け入れて、いちばん高い、俯瞰したところから全体像をすっぽりとインストールし、まず実践してみること。正解のない時代にいながら、正しい答えを探そうとする——その在り方こそ、正すべきものだったのです。

今は、あのとき師が答えなかったことに、愛を感じます。なぜなら、そこは私自身が受け取るべき場所であり、次元をひとつ上げるためのステップだったから。

問題は、自分の次元をあげることで解決する

視点は、こうやって増やしていく

では、どうやって教養を身につけるのか。自分ひとりの視点には、必ず限界があります。だから、他の人の視点を、自分の中に入れていく。

古典を読む  時代を超えて残ったものに触れる

人に会いにいく 自分と違う場所にいる人の目を借りる

旅をする    いつもの景色の外に、自分を置く

どれも、すぐには売上になりません。だから後回しにされます。でも、この3つをやめた人から、思考が古びていきます。

そして、本の読み方にはコツがあります。

先に、自分で問いを立ててから読む(この本から、どんな視点を手に入れようか)

視点を手に入れることに集中し、枝葉末節は手放す

ただ読むのではありません。先にアンテナを立ててから、読む。同じ一冊でも、持ち帰れるものがまるで変わります。

「問いの質」が、あなたのステージを決める

ここまでを、ひとつにまとめます。あなたが今どのステージにいるかは、持っているノウハウの量では決まりません。自分に向けている”問い”の質で決まります。

◉ はじまりの問い

どうやって、稼ぐか?

◉ ステージが上がった問い

どんな社会を、共につくりたいか?

どんな物語を、分かち合いたいか?

「どう稼ぐか」は、悪い問いではありません。誰もがそこから始まります。ただ、その問いだけを持ち続けているかぎり、見える景色は変わらない。

問いが変わると、行動が変わる。行動が変わると、集まる人が変わる。——問いを一段上げることが、いちばん静かで、いちばん確実な変化です。

※ 「物語を分かち合う」がなぜ人を動かすのかは、ファンを作る方法でお伝えしています。

今日の、具体的な一歩

2つ、やってみてください。

ひとつめ。次に誰かに質問したくなったら——その前に、自分の頭で考えて、ひとつ試してみる。それから聞く。「私はこう考えて、こうやってみたのですが」の一言が付くだけで、返ってくる答えの深さが変わります。

ふたつめ。今、自分がいちばん気にしている問いを、そのまま書き出してみてください。そして、こう聞きます。

「この問いを、もう一段だけ上げるとしたら?」

答えは出なくて構いません。問いを持ち歩いている人だけが、いつかその答えに出会えます。

私も、あの日は打ちのめされました。でも——打ちのめされた場所が、いちばん伸びました。教養は、遅れて効いてきます。

「自分の頭で考えて、やってみる」を仕組みにする方法は、こちらで。
起業で結果が出ないとき|管理するのは”結果”ではなく”行動と施策”

FREE | 3分でわかる

あなたの起業ステージ診断

〜 売上が安定しない“本当の原因”がわかる 〜

「学んできたのに、
なぜか売上が安定しない」
——その原因は、”ステージ”にあります。

✔ 頑張っているのに、前に進んでいる実感がない
✔ 学びにお金を使い続けているのに、変わらない
✔ 次に何を学べばいいのか、わからない

起業には5つのステージがあり、ステージが違えば“詰まる場所”も、次の一歩も変わります。7つの質問に答えるだけで、今のあなたの位置と、次にやるべきことが見えてきます。

▶ 今すぐ無料で診断する(3分)

選択肢を選ぶだけ・登録無料・いつでも解除できます
診断後は、あなたのステージに合った“ステップメール”もお届けします。